|
受け取った返事によると誰かの所に居候させてもらえると理解していたのでホテル等はもちろん予約していないし、船のチケットもフィンランドに到着した夜に買うつもりでいました。 多少無茶かもしれないが何とかなるだろうと出発前には思っていたのですが、いざ目の前に迫ってくるとやはり不安でした。 もし船に乗り遅れてエストニアに出発できなかったら、、、もし流動的な情勢が変わり入国ビザが必要になっていたとしたら、、、 もし手紙が届いてなくて(当時の郵便事情は余り良くなく手紙がなくなるケースもあったので)誰も事情を知らず日本人等全くいない見知らぬ国のエストニアで寒い冬が直ぐそこまで迫ってきている真夜中に路頭に迷ってしまったら、、、 |
そんな事を考えながらタクシーに揺られる事約30分、英語が珍しく駄目なタクシードライバーとそれに劣らず未熟なボクはお互いにコミニケーションが取れず、ボクは上がっていくメーターを眺めながら「このドライバーは船の乗り場が沢山ある大きな港でちゃんとエストニア行きの船の所に行ってくれているのだろうか?」 と言う事を確認したい所でしたが、喉まで出掛かっているわけ分からない英語を頭の中で繰り返しながら、口から出た質問は意味不明?で結局の所まともな受け答えにならず ここはこのタクシードライバーに運命を任せるしかありませんでした。 |
でもそんなのんびりしていると船が出てしまうので、うれしかったのもありチップが必要なのかどうかも分かりませんでしたが、空港で両替したフィンランドマルカでタクシー代とチップをドライバーに渡し、真新しいバックパックを担いで急いで港の建物の中に走っていきました。 発券カウンターは船ごとに分かれていてエストニア行きの船の発券カウンターを見つけて片道切符を急いで購入し出国審査の所に向かいました。無我夢中だったので、その後の船の乗船まではあまりよく覚えていなくて、当時の日記にも思い出せなかった様でそこの所は詳しく書いていませんでした。とにかく無事に出国し船に乗れたことで、第一の難関は突破したとの思いと、 後エストニア到着までの4時間弱はのんびり出来ると思うと急に緊張感が緩み、疲れがどっと襲ってきました。 |
とにかくフィンランドに到着してから雰囲気をゆっくり味わう余裕が無かったので、船の中ではありますが、 異国ムードに心ときめかせ迫りつつあるエストニアの事を想いながら北欧のビールと軽い食事を取ってリラックスしていたボクでしたが、その気の抜けた旅行気分がエストニア到着と共に一気に冷める事になるのでした。 つづく エストニアとの出会い続編その3 |