エストニア式、北欧方式、高効率蓄熱式暖炉、クッキング薪ストーブ、Masonry heater、ペチカ、オーブン等関連設備設計施工  
エストニアの高燃焼効率「蓄熱型暖炉」「クッキング薪ストーブ」「ペチカ」の設計施工

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エストニアで普及している暖炉、ストーブとは

より詳しくは蓄熱型暖炉、ペチカ、クッキング薪ストーブ専用サイトノルドシステムのウェブサイトをご覧ください。

2021年8月23日バルトの人々がコロナの狂気に対して勇気を持って立ち上がり自由の為に行動を始めた事を精一杯応援します!!

オフィシャルサイト: https://balticway2021.com/  関連記事:エストニア語のニュースサイト
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燃費が良く暖炉の火を消しても暖かさが長く持続する「北欧式蓄熱暖炉

冬が長く厳しい北欧や欧州等で普及している蓄熱型暖炉は各地域で色々なデザインや特徴があり、その一つの北欧式蓄熱暖炉は北国ならではの知恵と工夫が生かされている暖炉で、燃焼効率が高く、消火後も長時間暖かさが持続する、経済性と実用性を兼ねたタイプの暖炉です。

北欧式の蓄熱型暖炉(Masonry heater)の最大の特徴と言えば、暖炉本体の燃焼室の炉、チャンバー(チャンネル)、煙道又は壁等の煉瓦、石等の材料に蓄熱し、その輻射熱を有効利用する平均効率約80%の高燃焼効率タイプのクローズドタイプの暖炉であるという事です。

エストニアはじめ、北欧や欧州等でも広く普及しているこの方式の暖炉(又はストーブ)は、実はロシアを通じて同じ原理のものが日本にも伝わっていて名称は童謡にもなっているロシア語のペチカです。

ロシアのペチカは暖炉そのものですが日本におけるペチカは暖炉そのものではなく焚き口に特定の炉を含まない(選択できる)暖房設備を指している場合が多いようです、北欧式蓄熱暖炉とペチカは似た特徴を持ち合わせていますが、それぞれの地域で構造やデザインなどに多少違いがあります。

現在設計施工している幾つかある蓄熱式の暖炉の基本的な構造はフィンランド、エストニア式の蓄熱型暖炉のものを採用しているのでこのウェブサイトでは「北欧式蓄熱暖炉」と呼んでいます、ただ原理的には蓄熱型の暖炉も英語のMasonry heater (ceramic stove, tile stove含)もロシア語のペチカも共通する所がある為それぞれの立場から見ればそれぞれ呼び名が変わる場合があるという事になります。

又蓄熱式暖炉とそうでない伝統的な暖炉でどんな違いがあるのかは見た目だけではよく分からない部分があります、映画等で見る事がある伝統的な暖炉(壁付き暖炉)は蓄熱しないのか?というと、薪等が燃焼した熱の一部は本体等に蓄熱します。

伝統式暖炉のオープンファイアー型暖炉 ただ一般的に映画やドラマのシーン等でイメージする開口部が大きく火が直に燃えている伝統的なオープンタイプの壁付き暖炉の構造は、薪等を燃やす炉(火箱)とその上部のダンパーの直ぐ上に煙突を繋げドラフト(上昇気流)を生み出し排気する構造の為空気の流入が比較的大きく、又燃焼した熱は煙突内のドラフトとして利用されどんどん外気へ排出されるので結果として蓄熱される量は少なくなります。

おとぎ話ですがサンタクロースが入ってくる事になっているのはこの伝統的な煙突と暖炉に一応なります、、それもスロートが無く相当大きな旧式タイプになりますが、、、。

構造や材料等の違いにより一概に言えませんが英語でいうOpen fireplace と呼ぶタイプがこの伝統的な壁付き暖炉で、暖房装置としての機能に加え、部屋の換気装置としての機能を持っている暖炉と言え、見た目は蓄熱式暖炉に似ている部分はあっても機能的にはかなり違います。

直に火が燃えている暖炉はそれ自体が大きな魅力であり、部屋の装飾品等と一体となった壁付き暖炉は家の中心に相応しい存在感です、でも薪の使用量を抑えたい、暖房効率を上げたい等の場合はこのタイプの壁付き暖炉(Open fireplace)はやや不向きといえます。

オープンタイプの壁付き暖炉(Open fireplace)は伝統的に長年使われてきている為親しみ易く、西洋建築の中心的なものですが暖房装置としては効率は低く、より効率がよいものへの改良が必要でした。

そんな中生み出された改良型暖炉の一つが北欧やヨーロッパ、北米、ロシア等で普及している蓄熱型暖炉(Masonry heater)です。同じ蓄熱型暖炉(Masonry heater又はペチカ等)でも各地で色々な名称があるのは上で説明しました。

又当方で設計施工する「北欧式蓄熱暖炉」でもフィンランド式暖炉、エストニア式暖炉、更には料理専用タイプのクッキング薪ストーブ等があり、いずれのタイプの施工も可能です。

蓄熱型暖炉の図北欧式蓄熱暖炉の基本的な構造は薪をくべて燃やす燃焼室の炉にドアを取り付けて閉じられるようになっています、ドアの種類によりかなりしっかり閉じて略密閉する様なタイプからドアは閉じても若干の隙間があるタイプもあります。空気の取り入れ方は専用の吸気口を設けてあったり、ドアが二重になっていてスクリーン状の内ドアだけを閉めて吸気するタイプ等色々あります、いずれにしろドアがある事が特徴の一つです。

もう一つの特徴は耐火煉瓦等の耐火構造物によって燃焼室の炉、独特の煙道等が作られ燃焼を続ける事でそれらに熱が蓄熱され効率よく可燃性ガスを燃焼させます。又暖炉本体、煙道等が蓄熱材となっているので燃費が良く薪等の燃料の消火後も規模等により6~24時間程度部屋を暖めるのに十分な熱を放出し続け、それ以降でもほんのりした暖かさを出し続ける為経済的です。

更なる特徴は燃焼効率が高いので不完全燃焼による煤やクレオソートの生成が少ない為メンテナンスの頻度が低く又容易という点です。燃焼状態、使用頻度、本体や煙突の構造等にもよりますが、一般的なタイプの蓄熱式暖炉でシーズン中略毎日使っていても状態の良い薪を使用していれば1~2年に一度程度の掃除で殆ど問題ないといえます。(具体的な状態は本体にある点検窓等で要確認)

最後の特徴は基本的な構造が比較的シンプルであり、又施工時に使用する部材等は丈夫なものが多く長持ちする為維持費が殆ど掛からない事もメリットと言えますし又仮に何かしら問題が発生したとしても比較的安価に大体のものが修理可能という面もメリットの一つでしょう。正しく使えば主要構造物は40~50年程度持つのは普通で、100年以上経った暖炉でも正しくメンテナンスされているものは普通に使用されています。

ただ熱を受ける炉や煙道部分等は長年使うことでほんの少しづつ劣化していく為本体外側の構造物より早く傷みますが、修理する事を前提に作ってあるものが殆どなので大規模修繕になったとしても外側の本体は余りいじらず痛んだ炉内や煙道のみを組みなおすという修理が可能で、その分修繕費も安く済みます、使用頻度等により10年~30年に一度程度燃焼室の炉等の修繕が一般的です。

一見とても古そうに見える年代物の暖炉でも痛んだ中身を新しく修繕されていれば同タイプの新しいものと機能的には大差なく使う事が可能です。

燃焼効率も良く、経済性も良く、メリットが多い蓄熱式の「北欧式蓄熱暖炉」ですがデメリットと言える部分が無い訳ではありません。一番大きなデメリットと思える部分は恐らく構造物として比較的大きい為その分温まるまで時間が掛かります、暖炉本体が完全に冷え切った状態から本体が放熱し始めるまで一般的なサイズの「蓄熱式暖炉」では火を焚きつけてから1~1時間半程度掛かるでしょう、火を焚いて直ぐに部屋全体を暖めたい場合等に向いていません。

又基本的に煉瓦、又は天然石、或いは耐火モルタル等による耐火構造物等を主要な材料としている為サイズは比較的大きく、大きさに比例して重量は重くなります(クッキング薪ストーブ等小さいものもあります)、又一度施工すると家の構造体と一部一緒になる等の為、本体等主要構造物は容易に動かしたりする事は出来ません。

以上の点等がデメリットといえる部分になるでしょう、それぞれのライフスタイルを考えると見方によってはデメリットでもメリットになる場合もありますし、一概に何がメリットで何がデメリットかは難しいですが、一般的に普及している鋳物の薪ストーブと蓄熱型暖炉の違いと言えば以上のような事になると思います。

あくまで主観になりますが、蓄熱式の暖炉は北欧等のヨーロッパ等では極一般的に普通の家庭で使われている暖房設備の一つで、略間違いなく戸建住宅には煙突と暖炉があり今でも非常に多くの家で日常の暖房として使われています。日本の家屋においても近年の構造物の高断熱化、高気密化等は蓄熱式暖炉を使う条件としてはより良くなってきていると言えます。


北欧式蓄熱暖炉

エストニア国旗 「エストニア式蓄熱型暖炉」&「オーブン付」

エストニア式の蓄熱型暖炉は隣国のフィンランド、ラトヴィア、リトアニア、ロシア等で見られる蓄熱式の暖炉に似ている部分も多く両者を明白に別けるのは難しいですが、現在設計施工しているエストニア式蓄熱型暖炉はエストニアで普及している一般的なものをベースにしているのでエストニア式の蓄熱型暖炉と呼んでいます。

エストニア式蓄熱型暖炉

そのエストニア式蓄熱型暖炉の特徴は薪を燃やす炉(火箱)と室内を隔てるドアが付き、伝統的なものは中央にハンドルが付いた鋳物のドアが付くタイプが多くそれには耐熱ガラスはつきません、燃料を焚いている最中は内ドアを閉め外ドアは開けた状態で使用します。ドアを閉めた状態でも炉内が見える耐熱ガラス付のタイプも増えてきています。基本的に炉のドアは一つのものが多く見られますが部屋毎に仕切られた場所に設置する場合等複数のドアを付ける事も可能です。

エストニアの鋳物製暖炉のドア

炉の上部に延びる煙道の形状は複数あり、その長さ、本数は暖炉本体の規模と煙突の接続方法等により異なります。フィンランド式の蓄熱型暖炉と同様に本体の仕上げは専用タイルや煉瓦、石等様々なものがあり、本体の形状は長方形を基本に横長、縦長、丸みを帯びたもの、壁付き暖炉の様に設置する部屋の壁の一部として作られたもの、ベンチが付いたもの、細部が装飾されたもの等デザインの自由度もあり伝統的なものと新しいものが融合した個性的なデザインの暖炉も存在します。オーブンを備えたものも可能で、オーブン自体のサイズは暖炉本体の大きさにより異なります。

エストニア式蓄熱型暖炉は薪、炭等木質系のものを基本的な燃料として使用し、薪の種類は特に問わない、吸気口で燃焼用の空気流入量の微調整が行えるものを備えていれば燃焼速度の加減や煙道端部に取り付けられた排気用ダンパーで消火後の熱損失を抑える事が出来ます。


クッキング薪ストーブ

調理を主な使用目的とした料理用暖炉「クッキング薪ストーブ」は北欧等で発達した方式の竃(かまど)或いは薪コンロ等の一種で、英語ではKitchin stove、Wood burning cooking stove、kitchen cooker、Cooktop等とも呼ぶようです(燃料も様々)、薪を燃料とした同じ原理のものでも本体の材料、仕様等は多少異なり、呼び方は国や地域等で複数ありややこしいので英語と日本でなじみのある名称から取り「クッキング薪ストーブ」とここでは呼びます。

クッキング薪ストーブは今でもエストニア等北欧地域等では一般的に使われていてその種類は様々です、調理用の暖炉又はコンロの一種と言ってもクッキング薪ストーブは本体上部の金属又は耐火ガラストッププレート上やオーブン等で加熱する事をメインにしているのでそれ自体の暖房的な機能は「蓄熱型暖炉」程ではありません、但しペチカ複合型の様にペチカ(蓄熱壁)とあわせる事で蓄熱型暖炉同様暖房設備としても十分利用できます。

薪が燃焼している間は料理などをするトップ部分の加熱部はかなりの高温になりますがレンガやタイル等の本体はそれ程温度は上がらず触って火傷するような熱さには中々ならないので比較的安全といえます、又、若干ですが本体に熱が蓄熱されている為薪が燃え尽きた後でも暖かさを出し続けるのでキッチンなどの部屋の暖房にも寄与します。

燃焼エネルギーは加熱部で熱が奪われる為効率的には「蓄熱型暖炉」程高くない為その分多少燃えかすや煤が多少溜まりやすいので使用頻度や状況等により異なりますが掃除はシーズン毎に行うのが望ましいでしょう、具体的な状況は点検窓を確認して行います。

エストニア国旗エストニア式「クッキング薪ストーブ」&「オーブン付クッキング薪ストーブ」

エストニア式のクッキング薪ストーブもタイプはいくつかありますが基本的な構造はどのタイプも略同じでどんな機能を持たせるか、どの様な外観、パーツで仕上げるか、でその内容が変わってきます。フィンランド式等と原理は似ていますが一般的な両者のタイプを比較すると炉で炊かれた火炎の処理と煙道の取り方が少し異なります。機能面や性能に両者に大きな差はありませんが、クッキング薪ストーブ本体の構造をみるとエストニア式クッキング薪ストーブの方がペチカ複合型と相性が良いように思います。

エストニア式クッキング薪ストーブ

エストニア式クッキング薪ストーブは薪をくべる炉が本体側面に付き、その上部に配置された加熱する為の金属製、或いは耐火ガラス、セラミック等の板、更にオーブン付きのものはオーブンが備えられていて、煙道や装備する機能等の関係上基本的な高さ、奥行き等の形はある程度似ているものになります、変化をもたせられる部分は本体を構成する外観や連続するその他の部分等になります。

本体づくりに基本的な材料はレンガ、タイル、石等と鋳物やスチール、耐火ガラス等のパーツ類、様々な耐火材料等になります。通常炉の火床にはグリッドが備えられその下部に灰が落ちて集まるように出来ていて掃除も容易です。火を起こして炉に近い所の加熱部は直ぐに熱くなるので加熱加減は火の勢いの強弱と鍋やフライパン等調理器具を置く場所で調整します。

こちらのリンクから当方が運営するより詳しい蓄熱型暖炉、クッキング薪ストーブ関連等に特化したウェブサイトに移動します。

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