この部屋はこの所見学なども増えているので、その人たちに彼女達の製品を陳列して見られるようにしていて、色々な北欧ノルディックスタイルのニット製品がありました。この建物は普通の家を改造して作られているので至る所に大きな窓ガラスがあり自然の光が入ってくる為どこもとても明るい雰囲気でした。
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一見普通の家のような工場兼事務所の建物内は色々な部屋に分かれていて、下に行くとニットを生産しているラインや作業場等に分かれていて今回はマネージャーのイルミさんに色々と案内して頂きました。まず最初に来たのがこのかなり広い部屋です。
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かなり大きなオートメーションの機械が2台並んでいて手前の1台目は少し小さいですが、でもかなり大きな物で、丁度ポンチョの編み柄の断片を編んでいる所でした。
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女性、男性用セーターやカーディガン、ニットキャップ、ミトン、ポンチョなど色々なニット製品が飾られてある部屋の奥にニット製品の編み柄を生産している重要なところがあります。
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出来上がったニットの編み柄の生地の断片は反対側のテーブルに載せられそこで問題がないか等を確認します。
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かなりのスピードでどんどん仕上がっていくのが見えます。正直こんなに大掛かりな設備で生産されているとは思いませんでしたので、とても驚きました。ポンチョの編み柄もあっという間に出来上がりました。
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次々と出来上がってくるピンク色がかわいらしい北欧ノルデックスタイルの柄が編み込まれたニットの生地の断片が出てきています。ほんの数分で一枚のペースで出来上がっている感じでした。さすが文明の利器です。
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さらに奥に行くと2台目のさらに大きなオートメーションの編み機がフル稼働で同時に2つの編み柄のニットの生地の断片を編み上げている所で、見たところ新しいこの機械は比較的新しく導入されたようです。レヴァンディー社が伸びている証拠ですね。
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次々と編み上がって来るニット製品の生地の断片を手際よく処理をしているのは女性でした。テーブルと機械の間を何度もいったりきたり、なかなか忙しい仕事です。
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オートメーションの機械の横にはその機械の様子を知らせ制御できるコントロールパネルがありました。これで無人化出来るわけですね。時間に関係なく働いてくれる有難い存在です。
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こうしてニット製品生産の第一段階であるニットの編み柄の生地の断片が出来上がり、問題ないものは次の生産部門に運ばれるわけです。この工場では完全に仕事を役割分担していました。
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この大きな2台の機械の作業場にいたのは何と女性一人だけで、この人一人で2台の機械が編み上げているニットの生地の断片を管理していました。てきぱきと忙しそうにボクには目もくれず黙々と仕事をこなす真面目な彼女でした。
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沢山あるニット製品の形に合わせた型紙を使い裁断機でニットの生地の断片を裁断していきます。これもホントあっという間です。作業を分担している仕事の効率はとてもいいようです
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先ほど仕上がったニットの柄の生地の断片は別の場所にある裁断部門に渡されます。裁断や縫製の仕事柄かもしれませんが、レヴァンディーで仕事しているのは女性ばかりの女性中心の会社で、こういうのを見るとエストニアで女性の就業率が男性と変わらないというのもうなずけます。
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とても作業効率が良く人手の余り要らないオートメーションによるニット生産ではどうしてもこの様に裁断したニットの断片等の産業廃棄物が出てしまいます。でもレヴァンディーではこれも安くどこかへ販売しているそうです。
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裁断機があるテーブルの下には沢山のニット製品用の型紙が見られます。
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裁断部門の直ぐ隣にあるのが縫製部門です。ここでは沢山のミシンがすえつけられたテーブルがいくつも並びそこでは別の女性達がニット製品の断片をつなぎ合わせる作業をしています
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裁断が終了したニット製品の編み柄の断片は壁際に集められてまとめられ、次の縫製部門に渡されます。
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その山の横で女性は次々に間髪いれず縫製しては縫製終了した製品を赤いコンテナに入れていました。実に手馴れた様子です。ここでもほんの数分で一着が仕上がっていました。
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縫製作業をする女性の横に山の様に置かれた縫製を待つ裁断されたニット製品の断片生地。
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そんな通常のミシンで作業する作業場の中に見慣れない機械がおいてありました。何か専用の機械のようです。
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同じ様な縫製用のミシンの作業場がいくつもあり繁忙期を目前に控えたこの時期は大量の受注に備え沢山製品を仕上げていました。
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専用の機械で仕上げるとこのような仕上がりになります。これを手作業でしていたらちょっと時間が掛かるところですが、これならあっという間にしかもきれいに仕上がります。
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この機械はニット製品の端の部分を仕上げる専用の機械でニット製品の編まれた模様断片の端をセットすると後は機械が仕上げてくれます。
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ここでは大きなオートメーションの機械で対応しないような少ない数のニットを作ったり、比較的小さなニット製品や急の仕事の依頼等に対応しているそうです。
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縫製作業場の奥に行くと小さな部屋があり、そこには少し小さなでも新しい編み機が2台並んでおいてあり、別の女性が働いていました。
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北欧をはじめヨーロッパや北米等に北欧ノルディックニットとして輸出しているレヴァンディー社のニット製品ですが、このラベルを見る事で実はこれはエストニアの小さな街パルヌにあるレヴァンディー社のものだと分かります。もしかしたらどこかで目にする機会があるかもしれませんね。
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縫製作業場の一番端で作業をしていたこの女性は仕上がった様々なノルディックスタイルのニット製品にレヴァンディー社のラベルを縫いこむ仕事をしていました。
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ここでも女性が活躍していました。なぜスチームアイロン掛けをするのかというと、ニット製品本来の形に戻し(縮みにくくする)その後サイズを正確に測り出荷する為で、これをしないと洗ったりしてニット製品が縮んだりして本来のサイズよりばらつきが出てしまうそうです。
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全ての縫製が終わり一応ニット製品の形に仕上がった製品もまだ終わりではありません。一応仕上がった製品はこのスチームアイロン部門に渡されます。
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全てのニット製作工程作業が終わるとこの品質検査部門にニット製品はやってきます。ここで最終的な製品のチェックを行います。
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一つ一つのニット製品をスチームアイロン掛けしては両サイド等のサイズをきっちり測りコンテナに詰める作業をする女性でした。この仕事は冬でも暑そうですね。
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各製品の品質検査をして問題ないものはニット製品のモデルとサイズごとに分けられた棚に分けられ管理されます。これでニットを作る基本的な工程は終わりです。
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それぞれのニット製品のサイズや形等の規定を元に問題がないかをここでチェックするわけです。こうして分業化が進んでいるのを見ると相当オーダーがあるのが伺えます。
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建物奥にあるデザイナーの為の部屋です。マネージャーのイルミさんによればここは最高機密の場所だといっていましたが、ボクはここで撮った写真を公開するんですよ?と言うと笑っていました。ここで一番大事なのは既にあるデザインではなくこれからのアイデアなのでしょう。
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検査を終えてタグをつけられてビニール袋に詰められた出荷を待つニット製品達。これからどこの人たちに渡っていき、どんな人たちが身につけるのでしょうか?なんだか想像が膨らんできます。
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場所を移して食事が取れる部屋へ行く途中に、コンピュータープログラムをする所があり、ここで初めて男性が働いているのを見ました。このプログラムでオートメーションの機械を制御しているのです。レヴァンディー社ではホントに全てを本格的にオートメーション化しています。91年に創業してここまで成長しているのを見ると、エストニアでとても期待が持てる企業なのかもしれません
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サービス精神旺盛なマネージャーのイルミさんはまだ発表していない次期の子供用のデザインを見せてくれました。この部屋にはこれまでに作った全てのデザインのニットが集まっていて、ここでオーナー兼デザイナーのアンネリーさんと専門のデザイナーが色々考案しています。
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最後にこの会社とニットの製作工程を案内してくれたマネージャーのイルミさん(右)と、オーナー兼デザイナーのアンネりーさん。かなり大柄な女性ですが、穏やかで物静かな女性でした。
日本にとっても興味がある彼女達は、日本でも更に多くのお店等が彼女達の北欧ノルディックスタイルのニット製品を扱ってくれる事を望んでいました。日本でアパレル事業をされている人等にはかなりお買い得なレヴァンディー社のニット製品はとてもお薦めです。
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事務的な仕事をこなす女性達、ホントにレヴァンディー社は女性達中心の女性達に支えられている会社というのが分かりました。
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